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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと

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「―――我が社の主力製品の…」
「説明中にすまないが、橘くん。君に外線が入ってる。」
会社で仕事中だった陽輔の元に入った1本の電話。
部署に配属された新人社員に、会社の概要と部署の役割を説明している途中だった陽輔だったが、上司の声にその声に一旦説明を中断する。
「すいません課長。ありがとうございます。」
君の義母だと名乗のる女性からだ――課長はそう言って、電話が入っていることを教えてくれた。
―――お義母さんからだって?
自分の母なら陽輔のスマホに直接連絡を寄越す筈。
義母から会社に電話…なんて、余程のことに違いなかった。
「悪い、君達。この資料を最初から読んでおくように。」
新入社員達にそう指示すると、慌てて電話に出た陽輔。
《もしもし、お義母さん―――》

