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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと

「良く眠られていますね。」
「はい。」
点滴のバックがペタっとした状態になって。
看護師がやって来て、華子の腕から点滴の針を手際良く片付ける様を見つめた。
点滴の薬液が華子の体内に躯に吸収され滋養になっていくのだろう―――消化が良くてスタミナが付くようなもの…食べさせないとな。なんて考えたりした陽輔である。
周りの人の気配にも気がつかずに、華子はまだぐっすりと眠っていて起きる気配は無かった。
「点滴が終われば帰っていいですよ。」
「ありがとうございます。」
病院の固いベッドより、
家のベッドの方が良く休めるだろう―――。
保険証の提示も既に済ませ、病院のスタッフに会計は後日外来の開いている時間でと言われて。
陽輔は華子を連れて自宅へ戻ることにしたのだ。

