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あたかも普通の恋愛小説
第3章 にゃんにゃん禁止令


貴方は気付いているかしら。違うタイプの男というそれが貴方自身をさすんだって。淡い期待を膨らませて私の胸はさっきからドキドキしっぱなし。

私、真壁さんに恋してもいいのかな。


「送るよ」


ぶっきらぼうな優しさにもキュンとしてしまう。


お手洗いを借りた時に初めて知ったんだけどメイクが崩れてひどい顔!私、こんな顔をずっと真壁さんにさらしていたの!?

ちょっとお時間いただいてメイク落としてすっぴんまで見られて泣きそう。この恋はもう駄目かも。


「化粧なんかしなくても可愛いのに」


前言撤回。この恋、イケそう。


「いろいろご迷惑をかけてしまったので、今度改めてお礼をしたいのですが……っていうか勇気をいただいたので」


若干シドロモドロ。食事に誘うだけなのにすごく緊張する。

だっていつもは誘われる側で、自分から誘ったことなんて一度もないんだもの。


「気にしなくていいよ」

「め、迷惑ですか……」


彼はちょっと考えてスマホを取り出した。


「連絡先、交換する?」

「します!」


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