この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
大地の恋
第4章 再会
「…そろそろ戻るか、鞠華が真優に悪知恵与えてたら洒落にならないからな」


理穂は呆れた顔でハイハイと立ち上がる。


「恭也、小さい男は魅力がないわよ!」


「………」


「ちゃんと真優ちゃんにもおいしい思いさせてあげなさいよ」


「おいしい思いって…」


我が母ながら本当に…
よくこの人から俺ができたと思う。
最後に大きなため息を吐くと理穂が肩を震わせていた。



「恭也母最強だね」


「………」


「そういえばお母さんの話とか昔からしたがらなかったよね」


外に出ると理穂はここぞとばかりに俺をからかった。


「…する話もなかったし」


「でもお母さんの言うことはあながち間違いじゃないと思うけど?」


「………」


「男の度量が試されますね、恭也君」


「……そんなもんなくていい」


「うまくやれば真優ちゃんが更に恭也に惚れるから」


「真優はもう俺が大好きだからいいんだよ」




ーーーその時はやっぱり真優をアイツに会わせたくないと思った。



思っていた筈なのに……


様々な気持ちが頭の中をグルグル廻る。



「…真優」


「ん?」


「………」



立ったまま声を掛ける俺を真優が見上げた。



「生徒」だった過去は関係が変わっても尾を引くものがあるのだろうか。



結婚しても子供ができても俺は真優が……可愛いくて仕方ない。
だから俺以外に1ミリ足りとも真優の気持ちを動かしたくない。



真優の背後から座って包むように抱きしめる。


「…真優、久しぶりに“先生”って呼んでみて?」


「ええっ!?」


真優が驚いている。
当たり前だろう。ずっと「先生は禁止」と言い続けてきたのだから。



「い…今?」


「うん、今」


「…ゆづの前で?」


「よく分かんないだろ、まだ。久し振りにベッド以外で真優の“先生”ってのが聞きたい」


「き、恭也さん!?」


「ダメ?鈴村さん」


真優の首筋に鼻を埋めると甘くて優しい匂いがして胸がギュウギュウと締め付けられた。


「………」



真優はチラッと子供達を気にした。



悠月は図鑑に夢中で桃はガラガラを振って遊んでいる。
その傍らで俺は真優に女をねだる。



「…せ、先生」


「もう一度」


「先生……」

/99ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ