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斉藤太一です
第13章 再会と約束
『しずくは

斉藤さんの
クリーニング屋さんがある
駅の近くに住んでる
おばぁちゃんに
預けます


それからなら
私も何時でも・・・


斉藤さん


今は・・どの辺に住んでるんですか?』






そうか・・


おばぁちゃんは
この駅付近に住んでいたのか・・


だから
かすみも

あの頃
あのコンビニに
居たんだろうか・・



じゃあ
何も迷うことはない


でも
こんなことを
言ったら

笑われてしまうかな・・





『今も

あのアパートに住んでるんだ



だから

しずくちゃんを
預けてから
ここまで歩いて来られるよ


嫌じゃなければ
僕の部屋に・・来ない?


また
ココで
かすみちゃんと
ゆっくり話がしたいんだ



相変わらず

狭い部屋だけど』




勇気を出して
送信して

僕は
ぎゅっと目を閉じた



嫌じゃなければ



そんなことを
書いてしまう


どこまでも
弱気な僕は

かすみの返信が届くまで
目を開けられなかった







『はい


じゃあ14時に伺います』








そんな

たった一行の

かすみとの約束









その夜

僕は



遠足を楽しみにしてる

子供のように






一睡もできなかった


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