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斉藤太一です
第5章 似合わないだけ
そういえば

その頃から


君は
膝をかかえて
座らなくなっていたね



見えそうな下着を
気にしなくていいから

僕は

落ち着いていられたけど



かすみも
その方が
落ち着くのかな・・



最初は
緊張していたから
膝を抱えていて

でももう
この部屋に
慣れて…

落ち着いていられるように
なったから

膝を抱えないように
なったのかな・・・




だったら





うれしいんだけど。







それから

かすみは

頻繁に僕の部屋を
訪れるようになったね




一週間に一度は
僕の目の前に
座っていた



2日続けて
来たことも
あったね





どうしたんだい?






不安なことでも
あるのかな





家に・・・

帰りたくないのかな・・






君の話を
聞いてあげたい


君が
ココに居るわけを

聞いてあげたい




こんな僕のところに来る理由を



聞いてあげたかったんだよ







でも





君は









なにも


言っては

くれなかったね






こんな僕じゃ

頼りなくて



話す気になんて

なれなかったのかな・・・。



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