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斉藤太一です
第7章 一生、やり続けるの?
突然なんてことを
言うんだ


本当に驚いたんだよ?



君には
ずっと
驚かせられていたけど

あの時が
一番驚いたんだ




「斉藤さん

私の洋服洗濯してくれた時
すごくキチンとたたんでくれてたし

いつも
お部屋綺麗にしてて
ちゃんとしてるな…って
思ってたの。



クリーニング屋さん
向いてると思う」




「そうか…(笑)


そんなこと
言われたこと
なかったよ


褒めてもらったみたいで
うれしいな

ありがとう


かすみちゃん」





クリーニング屋さんなんて
子供の夢じゃないんだから

(笑)



そうか

君はまだ
未成年で



社会を
知らなくて



生活して
生きていく
という現実を

知らない




でもね



なんだか
ワクワクしたんだ


その話をした
あの頃。


自分が
クリーニング屋さんを
やってるところを
想像したりして…



おかしいだろ?






もう



30歳目前だというのに…。



そんな

夢のような
話だというのに。
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