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第1章 生まれ変わり

「私の知る葵は…父上の妹で13で結婚をし、14で子を授かったが、同時に旦那を亡くした。母が一人で悲しまないようにと、同時期に産まれた私の乳母の役割を授けたんだ。私と葵の娘は兄妹のように育ち、五歳まで葵と三人で暮らしていた」




どうなっているのかわからないが、祖父が父上として存在し、本来なら存在しない弟がいる。



そして、ここは武家で決して貧しい暮らしではない。



「私がさや様の乳母…さや様から見れば、私は、母親代わりでしかなかったんですね」




もっと聞きたいことはあるはずだろうけど、葵はそこの部分を気にしているようだった。