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第8章 【紫陽花色の雨】
「‥オレの身体だけ欲しいみたいなコトを言うのは止めて…この5年間必死に我慢してきたオレが馬鹿みたいじゃない。
“誰でも良いから抱かれたい”ような夜にオレを求めるのはもっと止めて。‥オレを他の男といっしょにしないで。
オレを“その他大勢”の中に加えないでよ。群衆の中に埋もれさせないで」

『うん。ごめんなさい‥私の身勝手だった。葵をたくさん傷つけてごめんなさい…』

「‥みちるちゃんにはもっと大切なものを預けてる。オレの“一番大事なモノ”を捧げ続けてる」

『“一番大事なモノ”…?』

「‥みちるちゃんが眠りから醒めたら教えてあげる。
あなたはまだ【夢】をみているようなものだから‥あなたが目覚めた時に一番最初に目にしたものがオレだったら、オレのすべてをあげる」

葵が触れるだけのキスを唇に落とす。

「‥みちるちゃん、土壌の環境が遺体の腐敗に大きく影響を与えることを知ってる?…」

『えっ?遺体?腐敗?何の話……』

「‥土の種類、温度、湿度…土壌の環境によって遺体は腐敗が進むこともあるし、遅れるもある。
―もしもみちるちゃんが眠りから目を醒まさなくても、オレがちゃんと腐らせてあげる。
眠ったまま‥手足をもいで…ドロドロに溶かしてあげる。
みちるちゃんが望むのなら‥オレの腕の中で永遠に眠らせてあげる。オレはみちるちゃんの腐葉土なんでしょう?…」




『――葵は‥私のことを殺してくれるの?』

騒ぐ心臓―
あの夢を思い出す。







葵が耳元で甘く囁く―

「―仰せのままに。
あなたを骨まで溶かしてあげる。
オレが優しく殺してあげるよ」








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