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第3章 【肥やし系年下男子】
「‥オレがみちるちゃんのために野菜スープを作っている間、みちるちゃんは男アソビしていたんだね…」

ギャーッ寝たふり寝たふり!
葵は布団を被った私の上に馬乗りになる。
だんだん葵の身体が沈んでくる!
お‥重い!
葵に掛布団を少しズラされ、トントンと首筋を優しく叩かれる。

「‥ココとココ、いったいどうしたんだろうね?蚊の季節にはまだ早い…それとも」

爽介がつけた痕のことだと気付き、赤くなったり青くなったり‥
いいや、私は寝てるんだ!寝たふり!100%寝たふり!!
そしてその間も私の上の葵はどんどん重くなる。
ヒッ‥妖怪小泣きじじぃ…。

「‥悪い虫にでも噛まれたの?…」

うふ、葵が笑う。
突如、葵の身体が反転した。
布団の中から引き摺り出される私の足。

「‥みちるちゃんは眠ってる。だから、無抵抗戦隊無抵抗レンジャーだよね…」

無抵抗戦隊?!
何人組の組織や?!!

「‥オレに何されても文句は言えない。
“哀れな眠りヒメ”」

こちょこちょこちょこちょ…
葵に全力でくすぐられる。

『ギャハハ!!ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!!葵ちゃん!ゆるじでッ!!』

「‥ダメー。無抵抗ピンクなんだから抵抗したらダメでしょう?
みちるちゃんは眠ってるんだから…」

うふふ。葵の笑い声。
無抵抗ピンク‥レッドやブルーもいるの??

「‥それに―
悪いことだと自覚してないのに謝られても、ねぇ?」

‥それから延々と葵のくすぐり攻撃は続き、私は眠ったふりを強要され―
気がつけば本当に眠りこけていた。

*****

「‥信じらんない。本当に寝ちゃうなんて。
だいたい風呂上がりだからってノーブラって…まったく、オレのこと何だと思ってるの…
みちるちゃんって、イケナイ女…」




*****
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