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第5章 【プリティー・ウーマン】
『葵はこういうの好き?』

目の前で巻き髪を揺らす。
ブホッと葵がむせた。
咳き込む葵に麦茶を飲ませ、背中をさする。
大きな背中。
この子、いつの間に大人になっちゃたんだろう‥。

「‥昔を思い出す。
みちるちゃん、こっちに帰って来た時そんな雰囲気だったから…なんか変な感じ…」

咳き込んだせいで葵は顔を赤らめていた。
手の甲で頬を撫でると葵の肩がびくっと動く。
そのまま、葵は猛烈な勢いでカレーを食べはじめた。

『私が綺麗な格好するの、変?』

「‥変じゃない。でも、ひとりの時にあんまりそういう格好しないで…」

『なんで?』

「‥なんででも!!!」

ダダダッとキッチンに走る葵。
てんこ盛りのお代わりを、親の敵のようにやっつけている。
ご飯足りるかな?
足りなかったら冷凍のご飯で我慢してくれるかな?

「‥みちるちゃん…」

『んー?』

がむしゃらに食べる葵の頬をつんつん。
葵の肌はツルツルだ。
レアな髭にも触る。
少しだけ柔らかい。
金色だし、葵はどこもかしこもぽやぽやしている。
葵の唇についたご飯粒をとって、口に含む。
笑っている私に葵は流し目を送った。

「‥綺麗だよ。昔も今もずっと」

今度は私が顔を赤らめる番だった。
髭葵がにやりと笑う。
大人の男みたいな葵なんて葵じゃない!!
ぽやぽやのくせに!!
私は慌ててカレーをばくばく口に運ぶ。
中辛のはずなのに、辛過ぎたのか顔の赤みはいつまでも引かなかった。

その日、葵は鍋の中のカレーをすべて食べ切った。
冷凍庫のご飯もすべて空になった。




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