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Re:again
第1章 【夢をみること】
お酒は今と変わらず強くはなかったが、吐きながら呑んだ。
クダを巻きながら酔っ払うのはなぜだか快感で自分が駄目な女になったと思い知れば思い知るほど、笑った。
笑いながら少しだけ泣いた。

日常をやり過ごす内にこの爛れた毎日こそが
【夢をみること】
そのものだとそんな風に思うようになった。
―白昼夢。
身体は起きているけれど、心は眠っている。

笑うふり 泣くふり
怒るふり
恋をしているふり
楽しむふりをすればするほど心臓の奥がさえざえと冷えていくのがわかった。
それなのに一度演じ始めた演目はなかなか幕が下ろせなかった。

私はつまらない毎日をさも輝かしいもののように自ら錯覚させ24歳の半ばまで隣県で生活した。

幕切れは刹那。
《アノコト》があり、私は帰郷した。

実家は既にないので遠縁の親類に頼みこみ、親類が大家の六畳一間のボロアパートに移った。
母や新しいお父さんに迷惑を掛けるわけにもいかないのでわずかな貯金を切り崩し、スーパーのレジ打ちをしながら生活した。
学生時代のバイトも含めて、お金を扱う仕事ばかりしている。
仕事はすぐになじんだ。寧ろちょっぴり年上のお姉様方に頼られた。
安月給のShop店員よりも更に苦しい給与。
私の生活は様変わりした。
それでもどこかでホッとしていた。
これでもう、無理に人生を楽しむふりなんかしなくていい。
しみったれた私のままで良いのだと安堵した。

やりくりしながら観葉植物やハーブを部屋に増やす。
基本的に食べられるものを中心に。
図書館で好きな本を借りる。
たまに洋画のDVDをレンタルする。
そうやって、ひなたくさい古いアパートに日がな寝転がって休日を過ごす。
出来る限り部屋から出なかった。
誰にも会いたくなかった。
私は新しい生活を甘んじて受け入れた。
季節は移り変わり私は28歳になった。
間もなく、29歳になる。

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