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第20章 心乱れる

タクシーで帰る途中

なぜか後悔の気持ちでいっぱいになる



ホテルに帰るとたまらず電話する
夜中で寝ていると思ったけどどうしようもなかった


相手が出る


もしもし。


逢いたい・・・
逢いたいよ・・・


絞り出すように言った
相手がはっとしたように声を出した

ユイさん？
どうしたの？
ユイさん！

ジョン・・・
今、あなたに会いたい。


恋人じゃなくても
愛されているとわかっている
ジョンに甘えたのかもしれない

逢いたいからと言って
逢えるわけじゃないけど
無性にジョンに会いたくなった




どうしたの？
何かあった？


優しいジョンの声がして落ち着いてきた


ごめんね。
なんか逢いたくなった。
すぐに逢えたらいいのに・・・


ライブで何かあった？


・・・ジョン君
私のこと好き？

自分からは聞いたことないことを聞いてみた


好きですよ。

甘い声でいわれる


もっと言って



ユイさん、好きです。



もっと・・・



好きですよ。

ユイさんが大好きです。


愛してます。





めいっぱい愛の言葉を言ってもらうと
落ち着いてきた



ジョン
ありがとう。
なんか落ち着いてきた。

でも、逢いたいな。
今はファンより、ジョンに会いたい。

しばらくはないですが
今度の休み、逢いに行きますよ。

ユイさんを抱き締めてキスしたい。

うん。
いっぱいして。


急に夜中にごめんね。


いいえ、眠れそうですか？


落ち着いてきたから。
大丈夫だと思う。



じゃあおやすみなさい



うん、おやすみ。
ゆっくり電話を切った