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第43章 阻止

私は一週間前から家から出してもらえてない

仕事も休みの届けを出し
買い物に外に行きたくても
財布とカードを両親に取られ身動きができない
携帯とパソコンも取られ
外との通信ができない状況にさせられた

私の部屋の前には臨時で両親が雇ったＳＰがいる
ＳＰというより
私の見張りだ。

家の中は比較的自由だけど
電話に近寄るとガードされるし
もちろん家からは庭にも出してもらえない
あまり長い時間外を眺めていても注意される


することがなくてベッドに寝転がる
最初は見たかった映画を見たり
本を読んでいたりしたけど
もうすることがない

行動を制限されることがこんなにつらいなんて思わなかった



と言うのも自分が悪いんだけど

一週間前にセッティングされていたお見合いの場から
私が逃亡したからだ。
お見合いだと判明して
その後お手洗いに行くと言って
そのまま逃げた。
家に帰るわけにはいかず
ホテルに滞在することにしたら
カードの利用記録ですぐに見つかって連れ戻された。

お見合い相手はパパのお友達の息子さんで
年は少し上で３８歳の貿易会社の経営者。
女性との出会いがなく、結婚の機会を逃していたらしい

私は、結婚に興味が薄かったし
ファンというハイスペックでシスコンな弟がいるせいで
比べてしまい、仕事も女性が相手なので
結婚をすることがなくこの年になった

父ががいつまでも恋人もいなく
結婚の話もしない私を心配して
友達に相談したところ
語学ができるんだったら
うちの息子はどうだと言われ
勝手にお見合いを決めてしまった

お見合いなんかしてしまったら
両親の顔もあるため結婚しなくてはならなくなってしまう

ジョンに待ってもらっているから
結婚できないし
結婚したくなかったし

だから逃げた。

そして次のお見合いの日まで
軟禁されることになった。


ファンやジョンと話したくてたまらない。
ずっと連絡で来てないから
きっと寂しがったり心配しているだろう


寂しいな・・・


呟いてもだれも反応しない