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2 人 に 堕 ち て 。
第20章 彼 と 彼 女



「…っきゃ!」


お姫様だっこ。
ふと、脳裏を横切る彼。





意外と、力あるんだな…。
彼のように腹筋まで割れているわけではないが、
細くてもしなやかに筋肉がついた腕。

さっきよりも少し高いかも…







ーーーーだめっ、比べちゃ…っ


どうしても、思い出してしまう。
……佳孝。
比べても仕方がないのに、


身長差も、体格差も、違う。
だから、覚えていた。




記憶を塗り替えたくて、
康希に気づかれたくなくて。


茉麻は康希の首に腕を回した。

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