この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
浮気断定社
第10章 依頼人 高橋 美樹
「どうするの洋ちゃん」

麗子が洋輔に声をかける。

「そうだなぁ...」

洋輔は目を閉じたまま言葉を探していたが
やがて麗子を見つめ話し始めた。

「あの家は厄介だが例の一族のなかでは鼻くそみたいなもんだ。
 T大出のエリートサラリーマンと結婚して自慢している程度だからな。

 厄介なのは...
 瑠璃の存在を当主が見つけちまうことだ。
 そうなったらさすがに助け出すのは難しい...。

 バレる前にただの浮気ってことで瑠璃に別れさせるしかないな。
 当主の話をすれば瑠璃だって大人しく引き下がるだろう。多少の慰謝料を払ってやればあの女も満足するはずだ。

 時間との勝負だな。

 すぐに瑠璃に会いに行くよ」

麗子は頷いた。

立ち上がった洋輔は助手に向かって

「引き続き高橋博隆のことを探ってくれ。
 それから美樹の様子も目を離すな」

と指示した。

「分かりました」

助手は頷いた。

「私は何をすればいい?」

麗子も立ち上がる。

「シェルターの部屋を用意しておいてくれ」

「わかった」

麗子も頷いた。

重い扉を開け、洋輔がオレンジ色の夕方の光に包み込まれる。
バタリと大きな音でそれを遮った扉を見つめ
麗子は優しく微笑んでいた。



 
/257ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ