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みすぷれいす
第2章 デート
それからの彼はたくましい青年から純粋な少年になっていた
野ウサギと戯れてみたり駆けっこしたり桜の花弁で笛を吹いたり
私も彼と同様森林に心を奪われて遊んだ
気づけばあっという間に太陽は真上のお昼だった

「そろそろ泉のお弁当が食べたいなー」

「食べます?愛情たっぷり込めて作りましたよ」…パカッ

「おおぉー美味そう!」

「先輩は野菜が好きと聞いたので野菜炒めを作りましたよ、あとは牡蠣フライ、海老天、豚の生姜焼き、ゴボウの煮つけ…とか色々ありますよ」

「全部精力付きそうだな」

「はい!…先輩には…その…アッチの方も元気になってもらいたいので」

「(その言い方だと既に元気がないみたいじゃねーか!)…あ、ありがとう」
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