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目が覚めたら。
第5章 変態王子が暴走しました。
「さ、三冊……。いやいや、体調不良を我慢してまで熱心に勉学に励むというのは学生の鑑。私はそういう学生が大好きだ。後で研究室に来たまえ。サインをしてあげよう」

 そんなものいらんわっ!!


「この講義もあと5分くらいで終わるし、ここは特別に可愛すぎる彼女さんの"ちぅぅぅぅ"も"じゅるるる"も、音をたてる手当を認めよう。可愛すぎる彼女さんを、存分にいたわってあげなさい」


「ありがとうございます!! 講義が終わりましたら、サインを頂きに伺わせて頂きます」


 嘘も方便、まったくのはったり王子は爽やかに返事をし、講義よりも印税に目が眩んだ先生は理解ある大きな懐をみせつけ、実に大円満に終わった……らしい。


 元気な声で先生の授業が再開された。


「……ふぅ、よかったね、しーちゃん。これで大きく音たてられる。こんなになっていたなんて」


 防護本の高さ内で顔を上げたあたしに、あたしの手の傷にちゅっちゅとキスを送りながら、ナツは痛ましそうな顔つきになった。


 手当として濡れたショーツを包帯代わりに巻こうとしたのを断固拒否し、ナツが差し出したハンカチを巻かせて貰う。傷の有様は痛々しいが、特に痛みはない。


 今のうちにと、あたしはそそくさとブラをつけて、ワンピースのスナップをつけて身だしなみを整える。もうこんな状態に怯えていたくはない。


「……ちぇっ」


 クール王子を返上して、口を尖らせている変態王子を無視する。

 クールな感じは、さすが大都大学現役合格者だとは思うけれど、あたしのナカでのナツはそんな他人行儀な遠い存在ではない。


 どんなに変態でも、あたしは今のナツがいい。


 紐になったショーツはもう使いものにならない。どこかで買わねば。

 それまでノーパンか。若さのせいに出来ないアラサーの体で、それは恐ろしい初体験。


「しーちゃん、バレたらと心配して昂奮した?」

「もう、ナツ! 人ごとのように言わないでよ。全身汗掻いてすごく緊張してたんだから。ノーマルなあたしは昂奮なんてするわけ……ナツっ!?」


 妖しく目を光らせたナツが――。


「本当に緊張してたの? ココ、さっきりよりトロトロしてるのに? 正直に言ったら? ノーマルのしーちゃん」


 再び、あたしの秘部に指を這わせたのだ。
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