この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
 

「コーヒーメーカー水1杯分に対し、珈琲の粉をマグカップ1プラス半カップ? あたしナツからそう聞いて昨日作ってみたんです。生まれて初めて」

「……マグカップ?」

「え? ナツにカップと言われたんで……ハル兄のマグカップでちゃんと1杯半。あれでいいんですよね、あたしが中学の時、東北の修学旅行で買ってきた"鬼はいねが!?"と書き殴られた、ばかでかいカップで」


 重い沈黙が流れた。



「……静流ちゃん、味見してみた?」


 恐る恐ると言った口調でおばさんが聞いて来る。


「いいえ? あたし珈琲飲めませんし」


 おどさんとおばさんは顔を見合わせて、ため息をついていた。


「え? 間違っていたんですか? って言うか、あたしがマグカップになみなみと注ぎ淹れた珈琲、空になってましたけど?」


 あたしは分量を間違えてしまったのだろうか。

 それをハル兄は最後まで飲んでくれたということなのだろうか。


 もうそうだとしたら――。



「不器用ね……あの子」


 そうおばさんが苦笑した。
/920ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ