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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
 




 洒落た喫茶店内で、深煎り珈琲を600g頼むおばさま。


 12年前、ここは本屋で……よく漫画を立ち読みしていた場所だろう。

 あたしが小学生の時から、お世話になっていた本屋の影がないのは寂しくて仕方がなかった。

 そしてハル兄も通い詰めしていたはずだ。エロ本買いに。


 おばさんの話では、あたしが眠って2年後くらいに、店主のおばぁちゃんが大腿骨を骨折したため、店を閉じて、遠い場所に居る娘のところに行ったらしい。

 喫茶店になった途端に、ここ界隈に人が集うようになったとは、あのおばぁちゃんには言えないな……。

 おばあちゃんにひと言、挨拶したかったな……。


 珈琲豆をコーヒーメーカー用に挽いて貰っている時、喫茶店から二軒隣に見えるコンビニの前にたなびく旗に、"人気爆発 あなたの心に萌え萌えラブまんじゅう"という文字が見えた。

 "あなたの心に萌え萌えラブまんじゅう"とはいかなるもの?

 え、それが商品名?


 それをじっと見ていたあたしに気づいたらしいおばさまが、小銭くれて皆の分も買ってらっしゃいと微笑んでくれた。

 おばさんは珈琲を受け取ったらコンビニに来てくれるということで、あたしはスキップしながら、怪しげな"あなたの心に萌え萌えラブまんじゅう"を買いに行く。


 そのコンビニはつい最近オープンしたばかりらしい。

 壁にはその告知紙が貼られている。


 それ以上に大きな"あなたの心に萌え萌えラブまんじゅう"ポスター。

 実物がなくて字だけというのも気になってくる。


 一体なにが萌え萌えなんだ?

 ラブまんじゅうとはいかに?


 ハート形か、萌え萌えの味ってあるのか?
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