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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
 もう少し……。

 ねぇ、前みたいにもっと激しく……。


 ああ、馬鹿。

 あたしはなにを考えているの。


 こんなによがりまくって喘いでいるくせに。


「ん、んんっ……波瑠は……気持ちっ……いいの?」

「ったりめぇだろ。意識ぶっ飛びそうなの、堪えてるんだよ。いつもの耐久性さえあれば、我武者羅に突き上げてお前をすぐにイカせてやりてぇけど、今……ちょっとお前に包まれてぇんだ」

 蜜をまぶしたようにとろりとして、妖しげな揺らめきを見せる瞳。

 そしてハル兄は蕩けるようなキスをして、そのままあたしの体を抱きかかえるようにして体持ち上げ、座位の体位に変える。

「お前の……綺麗な体に、絨毯の擦れた跡……つけたくねぇ。はっ、はっ……どうだ? 座ると……突き刺さってくるだろう、お前のナカに」


 あたしはす汗ばんだハル兄の体にしがみつきながら、座ったまま下から腰を突き上げてくる刺激に喘ぐ。


「気持ち……いいよ……っ、奥に……ああ、さっきより奥に……」


「やっぱお前奥がいいんだな。最奥に行き着かねぇ……こんな程度なら、お前はナカでイカねぇか。淫魔が悦ぶくらいじゃねぇと、お前は満足出来ねぇ……ああ、クソっ、だからそんなに締め付けて誘うな。俺がイッちまう」


 あたしが感じる度に緩やかな動きにされて、もどかしくて仕方がない。


「淫魔は……まだ出てねぇな。出たら……こんなもんじゃねぇ。まぁ、時間の問題だろうが」


 こめかみから汗を流しながら、うっとりとした顔でハル兄があたしを見上げてくる。


「ああ、なんだか俺がやべぇな。あまりによくて……衝動が……止まらねぇ。静流……どうだ? 少しは……気持ちいいか?」

「んっんっ、気持ち、いいよ……っ、あぁぁ、ああああっ」

 
 あたしはハル兄の首に抱きついたまま、髪を振り乱して喘ぐと、ハル兄は嬉しそうに微笑んだ。



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