この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
 
 揺れる。

 揺れる。


 ハル兄の上で快感を求めて揺れるあたしの体。



 "許さない、許さない"



 揺れる。

 揺れる。


 そんなあたしを見つめる漆黒の瞳が。



 "あたしを抑えようとするなんて。あんたばっかり味わうなんて"


 
 揺れる影はひとつになるのに、0にならないもどかしい距離がある。

 すべてが迎合出来ないのは、体のせい? それとも心のせい?


 ねぇ、もっと獰猛な目であたしを求めてよ。

 どうしてそんなに眩しい眼差しで見つめるの?


 ねぇ、あたしを崇めないで。

 ねぇ、あたしをそんなに遠くに見ないで。


 あたしは女神さまのような、崇高なオンナじゃない。

 ハル兄を欲する淫らな悪魔だ。



 "そう、あたしの力を思い知るがいい"



 ねぇ、あたしに魅せてよ。

 ハル兄の感じている、余裕のない顔を。


 あたしのナカに入っただけで満足しないで。

 その先を渇望してよ。


 挑発的に動かす腰の動きを早め、あたしの手がハル兄の尖った胸の頂きを弄れば、びくんとハル兄の体とモノが反応した。


「……っ、お前……俺をけしかけるなっ」


 荒い息をしながら、お返しであたしの蕾を思いきり囓られた。

 痛みすら快感となる。



 欲しい。

 欲しい。


 淫らな自分に嫌悪するけど……渇望は止まらないんだ。



 "淫魔なんだから当然でしょう? さあ、求めて"



 もっともっと、ハル兄の情熱が欲しい。



 "強く渇望して"

 
 じっとしてなんていられない。



 どくん。


「ねぇ、見せてよ。ハル兄の激情が弾け飛ぶその瞬間。波瑠のイク顔見させて?」


 こんなに猛々しいもので、ようやく繋がれたのに。

 もっと乱れて、もっと感じた顔をしてよ。


 "ふふふふふ……"


 肥大する欲求に、少しだけ意識が薄れて浮遊したような気がした。




/920ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ