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目が覚めたら。
第4章 鬼畜帝王は×××でした。
 

 だがハル兄の手が、巻き付いたあたしの足を持ち上げて体から離していく。微妙に距離ができた秘部は、今まで感じていたハル兄の服越しの熱さを求めてひくついているのがわかる。

 ハル兄の手があたしの尻から太腿、膝の後ろまでなで上げる。垂れていた愛液が潤滑剤となり、その動きは滑らかで。身を捩った時、視界から白いものが軸足首にぽとりと落ちた。


 あたしが穿いていたショーツだ。

 撫でながら取ってしまったようだ。

 早すぎ。


「さんざん煽りやがって……。本気に俺を食らう気か?」


 そう睨み付けては来るけれど。

 食らおうとしているのはそっちじゃない。 


「すっげぇな、おい。どこまで垂らすよ、お前」


 ハル兄はあたしの太腿を持ち上げたまま、反対の手であたしの太腿を撫でる。上下に摩り、震える内股に滑らせ……垂れた愛液で濡れる太腿に舌を這わせては、時折がぶりと歯を立てる。


「なんでこんなに……甘いんだよ、お前。どこまで惑わせるよ……?」


 惑ってくれてるの? ……ハル兄。


「シズ……。これも消毒だからな?」


 だけどやはり釘を刺さしたハル兄は、あたしの片足を持ち上げたまま、溢れかえる蜜壷にくぷりと音をたてて中指を沈ませた。


「ぁ……ああっ……そんな……イキナリ……」


「たかが消毒に悦んでるんじゃねぇよ」


 語気は荒いのにどこか甘い声音で、ゆっくり中指が動くのがわかった。


「ん……っ……」


「シズ……痛くねぇか? お前……膜ブチ破かれたばかりだろ」


 フェイントだよ、ハル兄。

 どうして耳もとでそんなに優しい言葉をかけるのかな。


「痛かったら言えよ。……痛くなかったら……もっと動かすぞ」


 女を食い散らす、帝王様が。

 そんなに優しかったら、鬼畜じゃないよ?

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