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目が覚めたら。
第4章 鬼畜帝王は×××でした。
 

 ハル兄のごりごりとしたのが、あたしのナカで強く暴れる度に、あたしの子宮の奥がぶるぶると震えて快感を生み出す。

 もっともっと奥に引きずり込もうと鬩いでいるのがわかる。


 すごい、すごいよ。

 セックスって、繋がるって、こんなにすごいものだったの?

 それともハル兄がすごいだけなの?



「……はっ、っ……シズ、激しくして痛くねぇか?」


 ハル兄が、汗で張り付いたあたしの前髪を掻上げる。

 熱に蕩けた目が優しく細められる。


 痛みを我慢しろと言っていたくせに、オラオラで攻めてきたくせに、なんでそんなに優しさを見せるの?

 余裕ないような声で、どうしてあたしを気遣うの?


 らしくないよ、らしくない。

 心まで、きゅんきゅんと感じてしまうじゃないか。



「痛くない。ねぇハル兄……もういいよ、抜いて?」


 もうこれだけで十分だから。


「ハル兄、我が儘聞いてくれてありがとう」

「このアホタレ!」


 ずんっ。


「あああんっ、ハル兄、だから……やあああんっ」


 ずん、ずんっ。


「勝手に自己完結……してんじゃねぇよ……」


 ハル兄はあたしの口封じに、下の方を強制的に封じる。

 身を反らしながらハル兄の攻撃を受けたあたしの意識は、軽く失いかける。


「……俺様のモノ咥えて、よくそんな口たたけるな、お前。……シズ、俺は……引き返さねぇぞ。……引き返したくねぇんだよ。察しろよ、なぁ……」


 耳もとに聞こえてきたのは、どこか切なげな声音。


「なぁ……シズ。お前も……溺れたいだろ、俺と」


 だけど甘い甘い誘惑の声。


「なぁ……。離せねぇのは、やみつきになりそうなのは……俺だけじゃねぇだろ? もっと……意識ぶっ飛ぶほど激しいの、したいだろ? ……奥に、俺を入れたいだろう?」


 ハル兄は、深く結合したままの腰を、突き上げるようにして大きく回す。


「どうだ? これでも……俺を離したいか?」
 
「あ……あああぁぁ……それ……いい……いいのっ」


「……俺に感じろよ、シズ。俺に染まれ、俺に溶けろ」


 未開だった奥がハル兄のカタイモノでこじ開けられ、寒気が走るほどの快感が止まらない。
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