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可愛いヒモの育て方。
第7章 露天風呂へ
だけど、困ったことに、足が痺れてそろそろ限界だった。
「麻人、足痛い!」
「は?」
「いや、痺れた」
「じゃああと二時間くらいそうしててください。俺寝るから」
「え、露天風呂はー?」
混浴で他のお客さんと鉢合わせるのが嫌だというから、わざわざ遅い時間まで待ってたのに。
部屋に備え付けてある時計を見ると、十一時を過ぎていた。今なら、お客さんはいないはず。いても一人二人なはず!
「今から行きます?」
「ちょっと面倒になったでしょ?」
「てか、眠い」
「お子ちゃま体質だなぁもう!」
私は痺れた足に鞭打って、どうにか立ち上がった。
「ほら、準備ー! さっさと行くよ」
タオルやら何やら必要なものを手提げに詰め、出かける準備をする。麻人ものそのそと、準備を始めた。
外はさすがに冷えるので、浴衣の上に羽織ものをかぶり、ふと思い出す。
そういえば、綾野から貰ったおもちゃ……。
私は麻人に悟られないよう、こっそりと手提げの中におもちゃを入れた。
まだまだ、寝かせない。お楽しみの時間はこれからだ。