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可愛いヒモの育て方。
第7章 露天風呂へ
……最近、なんか上手くいかない。麻人をもっといじめてやろうと思うのに、いつの間にか立場が逆転しているような気がする。仕返しされるのは前からだけど。
「あれ、そういえばオモチャ……」
「……オモチャ?」
脱衣場で浴衣を着る時、タオルやら何やら出すのに一度出してしまったから、忘れてないか不安になった。あんなの忘れたら、赤っ恥もいいとこだ。
慌てて手提げの中を漁ると、奥にちゃんと入っていた。私はほっと胸をなで下ろす。
「なんすか? それ」
麻人が隣から覗き込んでくる。
私はちらりと麻人を一瞥した。まあ、別にバラしても問題ないか。
「大人のオモチャ」
「…………何、ちゃっかり用意してんすかそんなの」
「麻人に使ってみたくて」
「俺!?」
私は手提げからオモチャを出して、麻人に渡した。
「これ……ローター?」
「そう、ピンクローター」
麻人は手の中のローターを、まじまじと見つめた。色は名前の通り薄いピンク色。親指ほどのサイズの、かなり小さいやつだった。
「ローターって、普通女性に使うものじゃないんすか?」
「あ、それ男性用だから」
「男性用!?」