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可愛いヒモの育て方。
第10章 目隠し
以前何かで見たことがある。視覚を奪うと、感度がよくなるという話。次にどこを触られるか、何をされるかわからなくなる分、全身の神経が研ぎ澄まされるのだという。
「友梨香さんが目隠しすればいいじゃん」
「ダメ。最近そのパターン多い。麻人をいじめてない。温泉旅行の時だって、結局ローター入れさせてくれなかったし、その前だって。今日は絶対に譲らん!」
「……どんだけムキになってんすか」
「いいじゃん、目隠しくらい! 痛くも苦しくもないし、体に負担がかかるようなプレイじゃないんだから!」
「そんなプレイ要求されたら、帰りますよ?」
「帰さん!」
私はじれて、麻人の首に両腕を巻きつけた。そのまま唇を塞ぐ。
麻人に逃げる隙を与えずに、深く唇を合わせ、舌を差し入れた。濃厚な口づけを交わしながら、麻人の背中を撫でる。麻人は背中と腰が弱い。
「ふ……」
唇を離すと、とろんとした目をしていた。息も若干上がっていて、エロい。
「ほら、これで帰れないでしょ?」
「……ずるい」
恨めしげに吐き出された言葉に、つい笑みがこぼれる。