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可愛いヒモの育て方。
第17章 媚薬漬け

 本気で抵抗されては私の方がふり。私は麻人の両腕を掴み、膝の下に入れて挟んだ。
 これで両手は使えない。かなり荒っぽい行動だけど、最近は、麻人も私にかなり強引なことをしてくるし、たまには逆もありかな、と思う。

「友梨香さん! 離して!」
「やーだ」

 私はバッグの中にハンドタオルがあるのを思い出し、片手を伸ばして後部座席に放り投げておいたバッグを漁った。バッグと言っても、財布と、化粧ポーチとハンドタオルくらいしか入ってないけれど。
 一瞬迷ったけれど、タオルもさっき新しいのを入れたばかりだし、それを使うことにした。
 私はハンドタオルを丸め、うるさい麻人の口に突っ込んだ。

「んん、んう……っ」

 こんなことをされるとは予想していなかったのか、麻人が目を見開く。
 私もここまでするつもりはなかった。媚薬の効果が表れるまで時間稼ぎがしたかったのと、ちょっと焦らして煽ってやろうと思っただけなのに。
 嫌がられると、ついつい酷いことをしていじめたくなってしまう。
 私は両手で麻人の胸元をさすった。
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