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可愛いヒモの育て方。
第18章 告白
って思うんだけど、なぜか麻人はタオルを渡してくれない。
ベッドに身を乗り出して、私の首の辺りにタオルを押し当てた。
つい条件反射で体を後ろに退いてしまう。
「何もしませんて」
「……わかってるけど」
麻人が笑う。
パンツ一枚で上半身を晒したまま、体を触られるのは、例えいやらしい目的がなくても恥ずかしいのだ。
麻人は手際よく、私の体を拭いていく。首から鎖骨、胸や腹も。
「ねえ、お母さん」
「は……、って、ナチュラルに変な呼び方しないでください。普通に返事しちゃいそうになる」
麻人の反応に、吹き出す。
「背中も」
「うん」
両腕を拭き終わった頃そう言われ、私は頷いて、くるりと向きを変えた。再び麻人の手で体中を清められ、とりあえずベタベタは取れた。
「下はどうします?」
「いい、いい! 自分でするって!」
慌てて麻人から、タオルを取り上げる。
「こっち。綺麗な方」
麻人は私からタオルを取り上げ、替わりに、まだ使っていないもう一枚を手渡してきた。
「ほんと、あんたってマメ」
「友梨香さんに対してだけですけどね」