この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
可愛いヒモの育て方。
第21章 好きな人
ぎり、と縄が体に食い込む。たくさん触られたわけでもないのに、急速に体が高ぶっていく。
大きく息を吸い込むと、胸が膨らみ、また縄の感触がきつくなった。その感触から逃れたいのに、それがかなわないのがつらい。
「麻、人」
すがるように、鏡越しの麻人を見上げる。
「そんな物欲しそうな顔しなくても、すぐに気持ちよくしてあげますよ」
「あ、違……っ、やあっ」
顎を捉えられていた手がようやく外れたと思ったら、今度は両手で、乳首を刺激してきた。縄がかかっているため、下着の中には手を入れづらいみたいで。レースの上から突起をつまみ、こねるようにして刺激してくる。
「あ……っ、あ、やあっ」
全身が小刻みに震え、喘ぎ声が洩れる。首を振ろうともがいたが、縄のせいでそれもかなわなかった。きちんと立ってられなくて、こすりあわせた膝が震えてしまう。
「何が嫌なんですか? 気持ちいいくせに。ほら、ちゃんと見ててよ鏡。視線をそらしたらお仕置きです」
右の乳首を強くつままれ、痛みが走る。嫌々鏡を見ると、だらしなく開いた口の端から唾液をこぼし、瞳を潤ませ感じている自分の顔が映っていた。