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可愛いヒモの育て方。
第21章 好きな人
ずっと膝で立っていたのもあって、膝も痛い。固い床についたままだったから。
視線を膝の方へと移すと、背中の辺りを触られた。またくわえさせられるのかと思い、慌てて顔をあげる。だけどその瞬間体を締め付けていた縄が緩んで、縛った結び目をほどいてくれたのだとわかった。
「……もう、いいの?」
「もっとしたいの?」
縛ったままのフェラのことだとわかり、ぶんぶんと首を振って否定する。
「だって、口だけじゃ無理そうだったから」
「当たり前でしょっ! 意地悪! 変態! ドS!」
自由になった手で、体中に絡んだ縄を解きながら叫ぶ。鏡の前で触ってきたり、縛ったままくわえさせようとしたり、最近の麻人は、私より変態なんじゃないかと思う行動が多い。
麻人は面白そうに笑った。
「本格的な縄なんて持ってるのが悪い。あったら使ってみたくなるじゃないですかー」
「……だから、それは彩乃が」
「なんだかんだで、友梨香さんも興奮してたでしょ? 人のせいにばっかしちゃダメですよ」
むかつくことに、正論すぎて言い返せない。押し黙る私に、麻人はにっこりと笑った。
「ほら、続き」