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可愛いヒモの育て方。
第4章 ○○のオモチャ屋さん
店員さんが厨房に消えたのを確認し、私は彩乃に弁解を試みた。
「年下好きは認めるけど、セフレなんて作ったことないよ。だいたい一夜限りで終わっちゃってたからさ」
「……全然フォローになってないし、それはそれでたちが悪いわ」
は
彩乃が呆れたように嘆息する。
「てか、別にアナル調教にこだわるわけじゃないんだけどね。なんでもいいんだけど……。もっとあいつをギャフンと言わせるような、そういうエッチがしたいの。いい道具ない?」
「それ、あんたの技術面の問題なんじゃないの?」
彩乃の言葉がグサリとくる。技術……そっちか。確かに、と思う。性技で、私があいつに負けているということか。
「何をそんなにムキになってんのよ?」
「だって悔しかったんだもん。経験人数だって回数だって、絶対私の方が多いし、年上なのに、ほ……翻弄されっぱなしだったし」
思い出し、つい恥ずかしくなる。いつもそうだ。最初の頃は私が優位に立って、主導権を握っているのに、いつの間にか立場が逆転し、主導権を奪われてしまう。今回だけじゃない、あいつを初めて家に呼んだ時もそうだった。