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やめないで
第2章 疼き
恐怖に震えながらも
からだに残る感覚に、意識が向く。



(あっ……)

逃げるのに必死で忘れていた右手の異物。
痴漢に握らされた手の中身をゆっくり確認する。



飴……??

思いもよらぬ物に呆れてしまう。

あんなことをしてごめんのお詫びなのか。
よく頑張りましたのご褒美なのか。
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