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第1章 ロストバージン。

私は大学生になると、
塾の講師のバイトをするようになった。

時給も良かったし、
将来、教師を目指してもいいか？
という考えもあった。

大変なバイトだけど、
バイトが終われば、
そこで勤める講師やバイト仲間などと、
飲みにも誘われ、
プライベートでは、
講師やバイト仲間ともいい関係を保てた。

私は、女子校出身で男性に免疫もなく、
最初は人見知りもしてしまう。

飲みに誘われると、
断れないのだが、
緊張をしてしまい、
飲み慣れない酒で、
気分を盛り上げようとしたが‥‥

結局は酔ってしまい、
同じ方向を帰る講師の真山 純にタクシーで送って貰う事となった。

真山は私より一回り以上歳上で、
バツイチの男性。

常に眼鏡をかけていて知的な雰囲気もあり、
背も高く、スーツの似合う大人の男性だった。

生徒からも人気もあり、
バイト仲間も、
「真山先生ならアリだよね」
などと注目されるほど、
知的なイケメン講師だった。

すっかり酔ってしまった私。

タクシーの中で、酔いに任せて、
真山先生にもたれかかり眠りこける。