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第5章 肉欲の薔薇

智明は瞳の全身を愛撫する。

私達の身体は、
秘部を隠して、絡み合うように撮られている。

私の上に覆いかぶさる今西は、
バックアングルから見たら、
引き締まったお尻は丸出しだ。

今西ファンならば、
溜息をつき、
このベットシーンを見守るだろう。
相手役の私を恨めしいと思いながら‥‥
それとも私に自分を重ねるのであろうか？

見えない部分が、
掻き立てるエロさもあるんだと、
つくづく思う。

ＡＶで過激なシーンを挑んできた私ですら、
今西の演出に酔いしれてしまう。

大袈裟な言葉なんていらない。
実際にセックスなんてしてない。

それでも‥‥‥