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裸の女神
第5章 肉欲の薔薇
「ありがちかな?
男は浮気するもんだよ」

大学の友達の珠紀に相談したら、
簡単にそう言われしまう瞳。

「そんなもんなの?」
瞳は純粋に智明が好きで、
バージンを捧げた相手。
珠紀の言葉で納得出来る訳じゃない。

「結婚の約束をしたわけじゃないし、
婚約者ってわけでもない。
好きだとか、愛してるは信じたい言葉だけど、
簡単に言えてしまう人も居るわ。
瞳をこれ以上傷つけたくないけど、
女もそういう思いをして賢くなるんだよ」

珠紀は大人びた女だった。
バイトもキャバ嬢をしていて、
常にトップの成績。

「贅沢したいなら、
贅沢が叶う場所で働けばいい」
一度、瞳もバイトに誘われたが、
真面目な瞳には、キャバクラは勤まりそうもなく、
断った。

珠紀は瞳とは違うタイプの、
都会的で悪女の部分を持ち合わせた女。
だが、裏表もなくサッパリした性格なので、
学部が同じで、顔を合わせて居るうちに、
人懐こい笑顔の珠紀と自然に仲良くなった。
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