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蛇神様の花の宴
第5章 バレンタインデー
雪影と穂波は顔を見合わせる。

「……今日は珍しく暗夜が積極的ですねぇ」

「そーだよね、いつもは止める側なのに」

「たまにはいーだろ、別に」

よくない。
全然よくない。

暗夜にまでがっついてこられたら、美鎖はいったいどうなるのだ。

「せめて、少し休憩を……」

控えめな美鎖の声は、三人の声にかきけされる。
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