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お姫様はドラゴンにさらわれました
第13章 ドラゴンでも幸せになれるか?
私が目を覚ましたのは三日後だった。
その後もしばらくはベッドから出られなかった。

両腕は奇跡的に動かせるようになったが、左手の中指は曲げられなくなってしまった。
他は特に問題なく治りそうなので、命すら覚悟していた私としては、賭けに勝ったと言えるだろう。

ヒールダートはベッドに張り付いて離れなかった。

「うっとーしーんだけど」

「両思いなんだからいいじゃないですか」

ヒールダートはしれっと言った。

好きだと言ってしまった手前、恥ずかしくて顔を見られない。
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