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第5章 ひとつになった

「茜…？」


優先輩は私が腰にまわした手に優しく触れた。


「…ここまでしたなら…ヤって…？」


「…え？」


優先輩は私の手をほどいて振り返る。

私は先輩の目を見つめて続けた。


「先輩の気が済むまで…いいから…。」


私は先輩の両手を握った。


「いつもの先輩に戻るまで…ここにいる。」


私は気付いていた。

先輩の様子がいつもと違うことに。