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第3章 親友はライバル

でも

辺りを見回しても誰もいない。


間に合わなかった。


また颯也に取られる…。


唇を噛み締めながら

靴箱に戻り靴を履き替える。


「連絡とれねーし…。」


颯也のことだから

きっと連絡先は聞くはずだ。


また颯也に先をこされた。


あんなことしたりする前に

連絡先を交換して

手を繋ぐべきだったのか。


これからきっと

俺に襲われた傷を

颯也は癒していく。

それで茜は颯也に…。