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夢のうた~花のように風のように生きて~
第5章 《花塵》
「それで、徳松さんの具合は、どんな風なんですか?」
「実は、あっしもよくは知らねえんだ。ただ通りすがりに、医者に運ばれてゆく徳松さんを見かけてねえ。付き添っていた親方に、おかみさんのところまで知らせてくれるように頼まれたんだよ」
「ご親切、心から感謝します。徳松さんが運ばれていったお医者さまというのは、どこなんでしょう?」
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