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夢のうた~花のように風のように生きて~
第5章 《花塵》
 定市が来ないときは、日がなボウとして日を過ごすしかすべのない日々にも辟易していたし、男の慰みものになるだけの自分にも嫌気がさしていた。
 病で死ぬのなら、それも幸せというものかもしれないと、投げやりに考えた。
 それでも、定市は変わらず三日ごとに通ってきて、お千香と臥所を共にする。情事の最中に突然猛烈な吐き気が襲ってくることがあっても、定市は躊躇せずお千香を責め苛んだ。
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