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夢のうた~花のように風のように生きて~
第5章 《花塵》
 茂平はうつむいたまま、低い声で応えた。
「このお部屋で、懐剣で喉をひと突きにされておりました。暗くなったので、行灯の明かりを入れにきた女中が発見したのですが、そのときには、もう事切れておられました。お覚悟の上のことのようで、白装束に身を包まれて―見事なご最後でございました」
 最後は声を詰まらせながら茂平は語った。
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