この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
喘ぐなら、彼の腕の中で
第12章 心の傷


資料室に1人残されて
放心したまま、自分の両手を見つめた。


“ なんであの時
俺の手を振り払ったんだよ ”


莉央の言葉が全身を駆け巡り、記憶がぼんやりと舞い戻ってくる。

……失恋をしたあの日、あの時………

再び海に戻ってきてくれた莉央の手を、私は………


「……っ……う……」


手のひらに、あとからあとから涙が落ちる。

私にとっては、衝動的にしてしまったことが

莉央の心に、深く消えない傷を増やしてしまったのだとしたら


「……っ……りお……」


莉央との想い出が、次々と溢れてくる。

あの日以来、ずっと私に触れなかったあなたが

一体どんな想いで私の傍に来てくれたのか



私には、莉央を想うことすら許されない気がして

ただひたすら涙が止まらなかった。





/363ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ