この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
喘ぐなら、彼の腕の中で
第13章 回想


“ 愛せないじゃなくて
愛したらいけないって、思ってる ”


………沙月。

お前は俺のことをよく理解しているな。

最初はそうだったんだ。

完璧に仮面をかぶったつもりだったけど
結局は寂しさを埋める為に、誰でもいいから心を繋げたくて体を求めてた。


だけど、今は………


「……解毒剤
どうしたら手に入るんだよ」


………偽り続けた心は
いつからか本当に機能しなくなってしまった。

身体中を蝕んで、血の代わりにその液体が今の俺を作り上げている。

人に感謝されても気持ちを伝えられても、嬉しさや喜びといった感情が生まれない。


“ 人を好きになって、いいんだよ ”


……きっと、俺が1番誰かに言って欲しかった言葉。

確かに、何かが自分の中で変わろうとしているのが分かるけど



─── あの日

沙月に振り払われた手の感触が、まだこんなにも残っているから

27になっても臆病で、愛の無い自分に慣れてしまった俺は

どうしてもその一歩を踏み出せないままだ ───



/363ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ