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喘ぐなら、彼の腕の中で
第14章 爆発


「……! ちょ、ちょっと離し…」
「沙月、仕事のことだけじゃないよ」


痛いくらいの力で手首を掴まれて、身動きが取れない。
芹澤さんは私を引き寄せると、耳元で囁いた。


「特別に教えてあげよう。
宮本は、実は亜美のことが好きなんだよ」

「……!」


は、はぁ!?
衝撃的な言葉に体が硬直する。

芹澤さんはそんな私を見て、何を勘違いしたのかニヤニヤと笑う。


「だけど、可哀想なことに。
あいつの “ モノ ” は使い物にならないらしい」

「………!!」

「気の毒だよな、あんなに女にモテるくせに。
本当に好きな女に告白もできないんだ」


……亜美……?

あんた、まさか………

身の毛がよだつような、ゾワッとした感覚が全身に広がる。

芹澤さんは満面の笑みで私の頭を撫でた。


「良かったな、沙月。
恋を始める前に、重要な情報を得られて」

「………」

「俺はいつでも沙月を満足させてあげられる。
前みたいに、内緒で刺激的な恋愛をしよう。
沙月は秘密を守ってくれるから、俺達はうまくいくよ」




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