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わざとじゃないの
第15章 友達から
そんなことを考えていたはずなのに、

次の瞬間私の余裕なんてどこかに消えてしまっていた



「あああああ、先輩っ。いやぁ、まだ...まだイッたばっかりだからっ!」

「すげぇ...すげぇ締めてるっ」



信じられない快感に襲われ、私は思わず足に力が入る


後ろにもたげていた頭を先輩の方に向けてみると、

そこには余裕のない顔の先輩がいて、

そんな顔に私は更に反応しちゃって、

それがさらに先輩の顔をしかめさせた


「船越....っ、これ以上締められたら、俺持たないってっ」


はい、その顔、好きです



「ああぁぁ」

先輩が声を上げたのちに動きを少し止めて私に尋ねた


「お前って、俺が苦しんでるの見て悦んでない?」

「え?なんのことですかね?」


私は精一杯の余裕な笑みを先輩に向けた


「くそぉ、このドSっ子め。その余裕、すぐに失くしてやるからな」


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