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吼える月
第34章 連携
 


「この中で、意味がわかるのは……」


『「いだいなる」よねよ「わが」いむちでしあがあて「かがみより」なあじむきからめ「かがみで」とりよらい「あしき」ちかりに「さとられ」あことめ「われ」よ「みらい」め「わがちで」ちりよう「にふうじかがみと」しみめきよにかくてしあがあがやぶられしよべつにかけし「わが」きむむろいめよつどうさせしり』


「意味がわかるところを抜かしたら、似た言葉が多いと思わない? "あ"とか、"よ"とか」

「確かに。多いところと言えばこんな感じでしょうか」


よ × 6
あ × 6
め × 5


「サク、もう数えたの!?」

「はい。少ないから俺でもわかりました」


 ユウナは涙目になりながら、続けた。


「これは一部でしかないけれど! 少なくとも、これらの文字が意味をわからなくさせている。勿論、元々の言葉にこの文字列を使われている可能性はあるけれど」

「そう言えば、ラックー。お前、嘆願の儀に"命"を捧げるとか言ってたな」

『然り』

「だったらさ、最初のところなんだけれど……」


 "「いだいなる」よねよ「わが」いむちで"


「ここの"いむち"って、"いのち"じゃねぇかな」

「でも次はどう続く?」


 "しあがあて「かがみより」なあじむきからめ"
 
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