パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第21章 信愛

　

「姫様、感じてますか。姫様、俺を感じてますか？　こうやって姫様を愛しているのは俺です」


　まるで子宮の奥に、自分のモノを穿ちたいかのような、求愛行為。

　それにサク自身気づきもしないで、ただひたすらユウナの匂いと熱に酔い痴れながら、快感に痺れる。


「姫様、俺……ジウ殿に会います。姫様を遠くから守るから……だから姫様、他の男とこんなこと……しないで下さい」


「し、ない……もの。サク以外と……こんなやらしいことはっ」

「やらしいですけど、俺の……愛を、はっ……伝えて、いる…んですけど……っ」

「……っ」

「姫様の……ここはわかっているようですね。ああ、なに興奮して、また蜜溢れさせるんで、すか……っ。好きだって、嫁にしたいんだって、言ってたでしょう、俺……っ」

「そんなこと……、今、今、言わないで。ああ……ああああっ」

「意地悪なことを言うより、愛の言葉の方がいいんですか？　はっ、はっ……姫様、好きです。姫様だから、俺だって……こんなやらしいことしてるんですよ。好きだからです。好き、好きだ……ユウナ……っ」

「……っ」

「あっ、はあっ、気持ちいい。ユウナ、狂いそうだ……っ」


　この体勢でよかったと思う。

　愛を口走ってしまって、獣のように快感に声を上げる浅ましい自分の姿を、ユウナには見られたくなかった。

　真剣であればあるほど、まだ心が追いつかぬユウナを困らせたくも怯えさせたくもないし、自分もまたそんなユウナの態度に、傷つきたくなかった。


　せっかくここまで進んできたのに、ひとときの衝動で壊したくなかった。


　ならばこれは、衝動ゆえのものにして、後に引き摺らない代わりに、激しくユウナを愛したい――。


　叩きつけるような腰の動きはサクの激情。　

　大きな身体で包み込みながら、ユウナが果てに行き着くまでに優しく愛撫するのはサクの情愛。

　どこまでもサクの愛に包まれたユウナは、上り詰めていく――。