この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
吼える月
第24章 残像


「なんで、なんで喋るの!? 今までどんなに古い文献読んでも、神獣と会話出来た祠官や武神将なんて出て来なかったよ!? ましてや愛玩動物のような神獣なんて!! お兄さんのお父さんは…最強の武神将もそうなの!?」

「親父は、性格は砕けてるのに職務はガチガチ古風で、神獣を称えてはいたが会話も全然だったな。玄武がイタ公になったのは、俺の代からだ。まあ…神獣の突然変異だな。イタ公も色々あって妥協の末のあの姿だ。本人が気に入った姿くらい自由にさせてやってくれよ。愛玩動物みてぇで可愛いだろう」

「……神獣ってそんなもの? え、僕が祠官になろうと学んできた神獣青龍は、神々しい神気に満ちて威厳があって、畏怖と尊敬の対象で…。え、神獣って突然変異するの? まさか変異したから蒼陵国は……」

「イタ公が言うには、青龍はちゃんとこの国にいるらしい。だが反応がねぇって、また涙ぽろぽろさ。イタ公のためにも、青龍の奴に喝いれねぇといけねぇんだよ。ああ、早くこのにょろにょろ問題解いて、ここから先に進まねぇと……」

「え……。神獣……え……亀、イタチ……。え……青龍も、本当にょろにょろになるの? それとももうなってるの? 蒼陵の神獣がにょろにょろ…」


 よほどショックだったのか固まるテオンの背中を、サクは手でぱんぱんと叩く。

 
「なあ話戻すけど。関連性がわからない以上、俺踏ん張るから、燈篭の文字全部読めよ。あ、紙と筆ないか…。ん……、正解に行き着くまで、何周か回るの覚悟してた方がいいな」

「紙と筆って、なにするの?」


 テオンが気怠そうに聞く。

「燈篭の文字だよ。燈篭は30個以上あるんだぞ? 2文字ずつあるのなら、最低60個、どれがついてどれが消えていたかを含めて、書き留めておかねぇと……」

/1627ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ